セミナー・イベント

2022年12月14日(水)13:00~16:15

【イベントレポート】「建設サイト・シリーズ」ユーザーミーティング2022 Winter

2022 年12月14日開催

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株式会社MCデータプラス(東京都渋⾕区、代表取締役社⻑:瀧田晃一、以下:当社)は、2022 年12月14 日、「建設サイト・シリーズ」ユーザーミーティング2022 Winter を開催しました。

主催者挨拶

株式会社MCデータプラス 代表取締役社長 瀧田 晃一

確かなデータで、未来をつなぐ

代表取締役社長の瀧田よりステークホルダーの皆様へ御礼を申し上げました。また、現場におけるモノや現場に関わる方を丁寧にデジタル化しつなぐこと、そのデータを有効に利活用いただける状態を創ることを通して「安全・安心な現場」「現場の生産性向上」実現に貢献してまいりたいというメッセージを「確かなデータで、未来をつなぐ」というブランドスローガンと合わせてお伝えしました。
今後は外部パートナーとのデータ連携や、協力会社向けに金融、調達分野への取り組みを進めるなど「建設業界のデジタル化」の枠に留まらずより広く業界に貢献する取り組みを行っていくと発表しました。

「建設サイト・シリーズ」ご利用企業様による講演

ICT統括センター イノベーション部長 稲垣 考一様

株式会社奥村組 13:15〜13:30
『建設サイト・シリーズ』の活用方針と今後の展開について

2022年7月に策定された「奥村組のDX」にて、2024年の残業規制に対応する生産性向上・効率化を目指される中、属人的な書類作成業務に課題を感じられていました。「作業間調整」「労務安全」「入退場管理」の3つの機能を持つ「建設サイト・シリーズ」に連携の期待をもって導入いただいたと背景をご紹介いただきました。2024年4月には土木建築ともに全現場で「建設サイト・シリーズ」の導入を目指しており、ゼネコンと協力会社で活用できるハブシステムとなることに期待しているとの力強いエールで各社講演がスタートしました。

建築事業本部 事業統括部 建築企画部 企画グループ グループリーダー 能登 大様

東急建設株式会社 13:35〜13:50
ワークサイトの展開状況と完全ペーパレス化への展望

導入検討から2021年12月に全社展開にいたるまでの経緯および、今後の展開として2023年4月に全作業所で運用を目指しているとご紹介いただきました。トライアル利用段階で顕在化した課題から業界の課題についても見解をお話しいただき、2022年11月にワークサイトに追加された統責者の承認機能で完全ペーパーレスは可能になったがまだ課題はあるとして、ワークサイトが業界標準になるよう期待していると後押しをいただきました。

安全管理部 担当部長 笹森 秀昭様

大和リース株式会社 13:55〜14:10
安全目線でのワークサイト導入と今後の活用について

作業間調整のツール選定時に安全管理部がワークサイトを推薦した理由として、労務安全書類作成のグリーンサイトと連携しているためだったと経緯をご紹介いただきました。これにより実際の運用でも帳票作成時間が半分になるなど、具体的な数字をもって効率化の結果をご共有いただきました。今後の展開とその中で「建設サイト・シリーズ」にご期待いただくポイントについても熱くご紹介いただきました。

建築事業本部 建築技術部 技術開発グループ グループ長 三浦 信一様

前田建設工業株式会社 14:20〜14:35
「通門管理記録」データ連携に伴う、元請の業務省力化と協力会社の労務管理に関して

グリーンサイトと連携する入退場管理機器のデータを、自社システムに連携することにより、現場入場の予定人数と実績人数の労務管理省力化になるとの事例につきご紹介いただきました。「建設サイト・シリーズ」のデータ連携により、元請のみならず協力会社の2024年問題に向けても、労働時間管理の点で貢献できるとの見解をいただきました。

建築総本部 建築企画室 技術企画部 グループ長 野村 裕一様

清水建設株式会社 14:40〜14:55
施工管理プロセスのデジタル化と『建設サイト・シリーズ』の活用

2020年に発表された「Shimz デジタルゼネコン」のためにも施工管理プロセスのデジタル化は急務のため、奇策を求めずできることを確実に進めていくとの方針をご紹介いただきました。2022年9月末までにグリーンサイト、CCUS連携顔認証機能の導入、ワークサイトの全現場導入を進められた背景と、展開の課題についてもご共有いただきました。業界のさらなる発展に向けて、CCUSやMCデータプラスを含む他のデジタルプラットフォーマー各社間のデータ連携に期待をしているとのメッセージをいただきました。

当社による活動報告と今後の展開発表

建設クラウド事業本部 事業・プロダクト戦略部 中川 貴雄より、豊富な属性データを有する『確かなデータ』を複数の領域に連携できるのが強みとして「建設サイト・シリーズ」の開発コンセプトについて改めて紹介いたしました。登録企業数は2022年10月時点で70万社を超えるなど利用企業数も軒並み増加していることや、ヘルプデスクや使い方ウェビナーの実施、展示会への出展などの直近の取り組みについてもお伝えしました。データ連携をはじめ、現在進めている元請会社・外部パートナーとの連携や拡張は、今後の方針として掲げている「共創エコシステム構想」に基づくものとして指針についても紹介いたしました。

プロダクト別取り組み方針/アップデート(ワークサイト)

建設クラウド事業本部 事業・プロダクト戦略部 後藤 洋平より、ワークサイトの目指す3つの方向性に基づきペーパーレス化をはじめとするさまざまなアップデートを紹介いたしました。3つの方向性とは「ぺーパ―レス化の実現」「シームレスなデータ活用」「安全周辺業務の高度化」であり、各項目に込められた当社の思い・あるべき姿について詳しくお話ししました。今後のアップデートについてもこの3点を実現するための具体策として紹介いたしました。

実施した主なアップデート(一部抜粋)

  • サービス利用開始の入口となるID発行を円滑化するため、作業員のID発行確認・通知機能
  • PC、スマートフォンともに各作業の確定・承認が一目で分かるように画面デザインを一新
  • 従来の作業単位での承認だけでなく、統括安全衛生責任者が電子承認できる機能を開始
  • 竣工後のデータ保管、閲覧を可能にするアーカイブ機能
  • 現場単位で、労務安全関連の伝達・共有等を可能にするお知らせ機能など

プロダクト別取り組み方針/アップデート(グリーンサイト)

建設クラウド事業本部 事業・プロダクト戦略部 親泊 貴広より、グリーンサイトでは、法令に即した書類をクラウドで効率的に作成できる機能や、そこで登録された作業員情報等の確かなデータをもとにCCUSに連携できる機能を提供し、お客様がより利便性高くご利用いただけるように継続的に機能アップデートを実施していることを紹介いたしました。
また、昨今の労働時間規制や業務効率化の機運も業界として高まっている中で、グリーンサイトの導入がここ1年でも大幅に増加しており、さらに、CCUSの普及に伴って、CCUS連携機能の利用も飛躍的に伸びている状況についてもお伝えしました。

実施した主なアップデート(直近の予定も含む)

  • 安全書類への添付書類のマスキング、トリミング機能(健康保険法等でマスキング=黒塗りを求められていることを受けて、その対応を簡素化するための機能)
  • 安全帳票の様式追加(作業員名簿を国土交通省の作成例に近い様式に変更など)
  • 施行体制台帳に基づく施工体系図のデジタルサイネージ対応
  • CCUS連携機能の改善(設定時の業務負荷軽減)
  • グリーンサイトのワンタイムパスワードによる多要素認証

イベント概要

開催日時 2022年12月14日(水)13:00~16:15
開催場所 オンラインライブ開催
視聴参加者数 1,194名
会場 品川インターシティホール(無観客)