セミナー・イベント
2024年3月1日(金)
「建設DXカンファレンス2024 “変革の谷をどう乗り越えるか?”」開催レポート
各講演の模様をダイジェストでご紹介!
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株式会社MCデータプラスは、2024年3月1日(金)に、「建設DXカンファレンス2024」を開催しました。
「建設DXカンファレンス2024」は、建設DXにおける「変革の谷をどう乗り越えるか?」をテーマに、施工現場のデジタル化でぶつかるあらゆる「壁」「現実」について、様々な立場・役割の方に登壇いただき、立場・役割を越えて、解決の糸口を議論いただきました。
会場とオンラインでのハイブリッド開催となり、1800名を超える方々に申し込みいただきました。
このページではその模様をダイジェストでご紹介します。
なお、本カンファレンス全編の見逃し配信は、2024年5月22日(水)を持ちまして終了しました。
多くの方のご視聴、ありがとうございました。
開催概要
開催日時 | 2024年3月1日(金)14:00~17:50 (終了しました) |
対象 | 建設業またはその周辺業界に従事する方、建設業界に興味のある方など |
内容 |
※登壇者の肩書は開催時点のものとなります。 |
基調講演 株式会社大林組
「現在(いま)とあるべき未来をDXでつなぐ ~大林グループのデジタル戦略~」
株式会社大林組 常務執行役員 DX本部長 岡野 英一郎氏
基調講演として大林組の岡野 英一郎氏から、大林グループの収益の根幹である「生産DX」、生産DXを下支えする「全社的DX」及び全てのデジタル化とDXを担保する「情報セキュリティの強化」を骨子にしたデジタル戦略を語っていただきました。
また、デジタル戦略に基づいたBIM生産基盤、業務プロセス変革といった生産DXでの取り組みなどをご紹介いただきました。
会場参加者の声
- 大林組のDXは建設業界が抱える悩みの解消より、『将来面白くなるかも』と期待させてくれる。
- 大林組のように、会社の経営層の方がその必要性をもっと理解してくれれば、社員の認識も深まりDXのスピードアップに繋がると思う。
パネルディスカッション 第1部
DXを推進した先で、何を「成果=ゴール」と考えるか?
西松建設株式会社 執行役員 DX戦略室長 坪井 広美氏
株式会社大林組 常務執行役員 DX本部長 岡野 英一郎氏
株式会社鴻池組 デジタル戦略室 デジタル戦略部長 橋本 諭氏
東急建設株式会社 建築事業本部 事業統括部 建築企画部 ICTグループグループリーダー 小松 準二氏
本カンファレンスは、講演の他に3つのテーマでパネルディスカッションを実施しました。第1部では、元請企業の方々にご登壇いただき、経営目線で何を目的にDXを推進しているのかについて伺いました。
その中では、DXの捉え方は各社で異なるとした上で、社会環境の変化や技術革新に合わせてデジタルで産業構造を変えるDXの実現を目指すべきとのご意見、それも踏まえた上でまずはアナログ情報をデジタル化するデジタイゼーション(註:部分的なデジタル化)に取り組むべきとのご意見などが聞かれました。 また、各社共通していたのは「DXは手段であって目的ではない」というお話でした。
視聴参加者の声
- DXは評価をしにくい、すぐに結果を得ることができない中、今後どの程度継続していくべきか、目指すゴールはどこなのかと様々な視点で説明・議論があり、大変参考になった。
- 今後のDX化成果=ゴールの考え方を社内で議論したいと感じた。
パネルディスカッション 第2部
施工管理の現場で求められるDXとは何か?
東急建設株式会社 建築事業本部 事業統括部 建築企画部 ICTグループグループリーダー 小松 準二氏
西松建設株式会社 執行役員 DX戦略室長 坪井 広美氏
大成建設株式会社 担当所長 現場代理人 秋岡 洋平氏
株式会社宮本組 デジタルイノベーション室長 山岡 正勝氏
パネルディスカッション第2部ではDX推進担当の方々にご登壇いただき、担当者目線で何を目的にDXを推進しているのかをお伺いしました。
本社と現場、元請会社と協力会社の溝を乗り越えるために各社が取り組んでいるコミュニケーション方法などが紹介されました。
また、人材獲得の面でも、建設業界が魅力ある業界となるためには、DXの推進が必要であるなどの議論がされました。
視聴参加者の声
- 会社のDX部門と現場との意識の溝は、どこの会社にも存在していることがわかった。
- 元請会社が協力会社に対し溝を埋める施策・教育をわかりやすくどう行っていくのか、また協力会社が職人に対し成果イメージをどう持ってもらうかが浸透させていく上での課題と感じた。
パネルディスカッション 第3部
DXを推進した先で、何を「成果=ゴール」と考えるか?
大成建設株式会社 担当所長 現場代理人 秋岡 洋平氏
株式会社大林組 土木本部 先端技術推進室技術開発部長 元村 亜紀氏
タイトレック株式会社 代表取締役社長 山口 孝人氏
伊東建設株式会社 工事部長 花原 一夫氏
パネルディスカッション第3部では、現場で求められるDXとその推進に必要なものについて議論がされました。
現場でDXを推進するには、業務効率化の即効性と費用対効果、安全・品質の向上などメリットが明確となり、かつ作業員の方々がイメージしやすいものが重要であるとのお話がありました。その推進のためには、現場での人と人のコミュニケーションが必要という議論がなされました。
視聴参加者の声
- どこも抱える課題は同じだが、いかに現場の声を聞くか、会社の取組む体制の違いを感じた。
- それぞれ様々なDX戦略はあり、弊社でも明日からでも取り入れてみたい内容もあった。また現場におけるデジタル化の浸透においては、スーパーゼネコンも中小企業の弊社でも同じような悩みがあり、共感できた。
特別講演
建設業の魅力向上とDXの役割
国土交通省 不動産・建設経済局 建設市場整備課 建設キャリアアップシステム推進室長 松野 憲治氏
最後に特別講演として国土交通省の松野 憲治氏から、建設業界の現状と課題、そして建設キャリアアップシステムの利用状況などを語っていただきました。
視聴参加者の声
- 国交省の現状や今後の方針(方向性)が、よく理解できた。
- 国交省、大手ゼネコンをはじめ、建設業に携わっている会社の方々の熱意を感じた。
見逃し配信のご案内
本カンファレンス全編の見逃し配信は、2024年5月22日(水)を持ちまして終了しました。
多くの方のご視聴、ありがとうございました。